2009年6月13日、ボーイスカウト苫小牧第2団では、スカウトハウス前で初めてのお茶会を開きました。さわやかな初夏の風が吹く中、いつもの集会とは少し違う静かな時間が流れます。その前には、団が長年取り組んできた麻薬乱用防止活動の功績が認められ、表彰を受けるといううれしい出来事もありました。表彰の様子を取材するために苫小牧民報社の記者も訪れ、スカウト全員が表彰状を囲んで記念撮影を行いました。その日の夕刊には、活動の紹介記事が掲載され、地域の皆さんにもボーイスカウトの取り組みを知っていただく機会となりました。

表 彰 状
日本ボーイスカウト苫小牧第2団様
あなたは永年にわたり麻薬乱用防止啓発活動に積極的に参加され多大な貢献をされました
ここにその業績をたたえ表彰します
平成二十一年四月十五日
北海道麻薬乱用防止指導員連合協議会 会長 高野喜世志
表彰式のあと、いよいよお茶会の準備です。スカウトハウスの前に長い御座を敷き、四隅には丸太の切り株を置いて風に飛ばされないように工夫します。普段はキャンプや工作で使う丸太が、この日はお茶会の頼もしい仲間になりました。日差しのなかで緑の木々と青空を背景にした即席の茶席が完成し、いつもとはちょっと違う特別な雰囲気に、スカウトたちは自然と姿勢を正します。

お茶会の先生役は、お茶をたしなむスカウトの保護者の方。茶碗の持ち方やお辞儀の仕方など、一つひとつていねいに教えてくれました。まずはビーバースカウトとカブスカウトが順番に体験します。かわいらしいお干菓子をいただき、次に出されたお薄を前に、緊張の面持ちで一 sip。「うーん、ちょっと苦いけど、おいしい!」。そんな声も聞こえ、みんなの表情が次第にほころんでいきます。初めてのお点前に戸惑いながらも、真剣に、そして楽しそうに和の文化にふれていました。

ボーイスカウトになると、さらに一歩進んで濃茶にも挑戦する子もいました。「自分も飲んでみたい」と、興味津々。初めて味わう濃いお茶に思わず顔をしかめながらも、「なるほど、これが大人の味だね」と満足げです。お茶の世界の奥深さを感じながら、仲間と笑い合う姿が印象的でした。

道具の多くはリーダーが準備しましたが、茶碗の数が足りず、団員や家族に呼びかけて集めたという裏話もあります。それぞれの茶碗には持ち主の思い出や個性があり、どれも温かな雰囲気を添えてくれました。野外での手作り茶会とはいえ、スカウトらしい協力と工夫に満ちた催しになりました。
スカウトたちにとって、お茶会は礼儀や静けさを学ぶ貴重な機会でした。それ以上に、いつも一緒に活動する仲間や家族と心を通わせるゆったりとした時間でもありました。強さや技術だけでなく、相手を思いやる心を育てることもスカウト活動の大切な一面。今回のお茶会は、そんな心づかいの大切さを感じる一日となりました。

