親と子供の防災講習会

2018年8月11日9時から16時で、防災キャンプが子どもを守る!「親と子供の講習会」を樽前山神社裏のスカウト広場で開催されましした。主催はボーイスカウト苫小牧第2団で、小学生とその父母を対象に行われ、実際に体験しながら学べるプログラムが盛りだくさんでした。 以下に、特に実践した内容を中心に詳しくお伝えします。

親と子供のための防災講義

「防災(減災)ってなに?」「わが家の防災会議を開こう!」といった講義では、日頃から家族で話し合い、災害時の役割分担や避難場所の確認、自宅の安全点検についての理解を深めました。お母さん達が中心となり、子どもたちと一緒に体験談や防災計画の立て方を学ぶことで、家族ぐるみでの備え意識が高まりました。

薪割り体験とナタの安全使用法

薪割りは、災害時に火をおこすための不可欠な技術として、「ナタ」の使い方講習からスタート。重要なのは、ナタを持つ手は素手で安定させ、薪を持つ手には軍手や革手袋を着用すること。誤った持ち方や周囲での安全確保の注意点など、安全第一の基本を聞きながら、実際に薪を割りました。初めてナタを使う子どもたちも、注意深く指導を受けながら体験し、自信をつけました。

火おこしと調理の基本体験

薪割りで用意した薪を使って火おこしを実践。火が燃える仕組みや燃やし方を学び、災害時における火の取り扱いの心得を身につけました。次に、ペール缶のコンロと鍋を使って調理の基本を学習。ポリ袋でご飯を炊くテクニックや災害時でも簡単にできるおやつ作りに挑戦しました。

・ポリ袋調理は高密度ポリエチレン製の袋に米や材料を入れ、湯煎で調理。鍋を汚さず片付けも楽で、味違いの複数調理が可能。

・カップケーキ風のおやつはホットケーキミックスと水をポリ袋で混ぜ、紙コップに入れて熱湯調理。洗い物不要で災害時に便利。

・また、空き缶(ビール缶)と牛乳パック燃料でお釜とコンロを自作し、米を炊きました。燃料の使い方のコツを掴み、アウトドアや災害時に役立つ実践的スキルを磨きました。

簡易ブルーシートテント作り体験

一番のハイライトはブルーシートを使った簡易テント作り。紙模型を作った後、3.5m×5.3mサイズのブルーシートで三角錐テントを設営しました。三角錐は手軽で高さがあるため基本的な住居性も確保。四角錐は合理的で居住性と火使用の面で最もバランスが良いと評価されました。五角錐はやや難しいものの、ゆったり過ごせる理想的な形です。

ハトメの弱さを補うために、ロープ結びにはビー玉や小石を使って強固に固定する工夫も体験。ポールが1本で自立する設計のため、最低限の資材で設営可能です。参加者は子供も大人も積極的に取り組み、家に帰ってからも家族でテントづくりを楽しもうと意欲を持ちました。

ロープワーク

災害時にテント設営はもちろん、応急処置や固定に必須となるロープワークも学びました。基本的な結び方や固定方法を繰り返し練習し、子どもたちも覚えやすい簡単な技術から習得。確かなロープワークは、避難生活の安全と快適さを大きく向上させるため、実践的に体得しました。

危険回避のための安全意識

講習の中では、災害時にありがちな事故や怪我を防ぐための「危険回避」についても考えました。ナタの使用時、火のおこし方、調理時の注意点を参加者全員で共有。特に子どもに対しては集中力を持って道具を扱うこと、周囲への注意を怠らないことを強調しました。

まとめ

本講習会は、単なる座学ではなく、薪割りや火おこし、料理、テント設営、ロープワークといった多様な実技を含む中身の濃い内容でした。子どもたちは体験を通じて災害時の生き抜く術を自分の技術として身につけ、親も子どもと一緒に安全意識と準備を深める大切さを実感しました。

この経験は日常生活の備えにも直結し、いざという時に冷静に動き、家族や仲間を守る力の土台となるでしょう。今後もこうした実践的な防災キャンプを重ね、地域防災の底上げに貢献していくことが期待されています。