苫小牧はかつて「スケートの町」として知られていましたが、現在ではスケート人口が大幅に減少しています。スピードスケートは、かつて各学校にありましたが今はクラブチームが1つ存在するのみで、所属人数も10数名と閑古鳥が鳴いている状態です。また、アイスホッケーも昔は小中高の各学校で盛んでしたが、現在はクラブチームへと集約され、かつての賑わいは薄れてしまいました。スキー人口も同様に減少傾向にあり、冬のスポーツ全般が苦戦しています。

そんな中、ビーバースカウトとカブスカウトは、地域の現状にかかわらずスケート集会を開催しました。苫小牧の学校から発行されるパスを使えばスケート場の利用料金はかかりませんが、それでも普段はスケーターの姿はほとんど見られません。それでも、子どもたちの「スケートをしたい」という強い希望に応え、氷上での活動が実現しました。

集会当日、子どもたちは初めはぎこちないながらも、一歩一歩しっかりと氷の上を滑り始めました。笑顔で友だちと手を取り合いながら転びつつも楽しむ姿は、見ている大人たちの心を温かくしました。スケートが得意なスカウトは颯爽と滑り、苦手な子も少しずつ慣れていき、やがて自由に動き回るようになりました。集会はスポーツの楽しさと仲間との繋がりを育む貴重な時間となりました。

しかし、こうした活動が続けられるためには地域全体のスポーツ環境の再生が望まれています。冬のスポーツ人口減少は、苫小牧だけの問題ではありませんが、氷上の文化を再興するために大人も子どもも力を合わせていく必要があります。
今回のスケート集会は、現状の厳しさを感じつつも、子どもたちの元気と希望が未来を照らす灯火であることを示しました。スポーツを通じて楽しく体を動かし、自然の中で過ごす喜びを再確認できた素晴らしい機会でした。これからも地域のスポーツ環境改善に向けた努力が続くことを願っています。

